クレバードの決意 2

多能工化を推し進める理由


多能工

日本には、専門家に任せたほうが何事もうまくいく、という意味のことわざ「餅は餅屋」「船は船頭に任せよ」があります。

どんな仕事でもそうですが、たった一つの職種だけで完遂できる仕事はありません。例えば家を建てる場合工務店に依頼しますが、そこから大工・電気屋・水道屋・クロス屋など、陰で支えるプロフェッショナルが何人も必要とされています。ただ、スピード・コスト管理が重視される現代のビジネスシーンにおいて、多くの専門家をリレーする業務はとても非効率でコスト的にも問題があります。

そこで弊社では、スタッフ一人ひとりの技能と知識の向上、すなわち多能工化を推し進めており、一部の業務※1を除き弊社スタッフが全ての作業を行わせていただいています。

多能工化により実現するもの、それはスピード対応コスト削減です。

ホームページを公開するまでに何人ものスペシャリストが必要

弊社の業務のひとつであるホームページ作成も他の職種と同様に完成まで多くのセクションに分類され、それぞれに専門的な知識と経験を要します。

ここまでしてやっとホームページの公開となります。弊社では多能工化を進めることでこれらの業務をすべて社内スタッフで完遂し、アウトソーシングは行っておりません。お客様の細かなニーズに対して、迅速かつ的確な対応を常に心がけています。

「ホームページはタダで作ってくれるぐらい簡単なもの?」とお考えの方も少なからずおられます。最近はCMSでのホームページ作成が容易となり、これまで必要とされたホームページ作成の知識がなくても作成できるようになっています。

そういった意味ではホームページ作成はタダでもできる簡単なものといえるかもしれません。しかし、それはあくまでホームページを作成するのに簡単な方法があるということで、ホームページのクオリティのよさや効果のほどはまた別の問題となります。

料理で例えるなら、レストランでの料理もインスタント食品を使った料理も食事ということで言えば同じものです。単に空腹を満たす、エネルギーを補充するための食事ということであればコストの安いインスタント食品で問題はないでしょう。

しかし、来客があった場合や大切な人をもてなす場合はどうでしょう。相手に喜んでもらえる、満足してもらうために手の込んだ料理を準備するのではないでしょうか。

企業にとってホームページの訪問者はすべて大切な人です。訪問者に満足してもらうためにはニーズに合ったコンテンツや快適なデザインによってもてなす必要があります。タダ同然の低コストで作成したホームページはあくまでインスタントなものでしかありません。

ホームページ作成には多くのスペシャリストが携わっています。それぞれがニーズにあった最適なパフォーマンスをすることで訪問者に満足してもらえるホームページを作り上げています。

多能工にはスタッフ教育が必須

もちろん多能工にも欠点はあります。一人何役もこなす事が出来る半面、スタッフ育成には莫大な時間と費用がかさみます。また、多能工スタッフが少ないままだとスタッフが一人欠けるだけでも業務フローに甚大な影響が現れます。

しかしながら、多能工たるスタッフ教育があってこそ、IT業務全般の集約が可能に、言い換えると効率的なワークフローにより高品質なサービスが提供できると弊社は自負しています。

※1: 弊社業務の中においても、ハードディスクの物理障害対応、および写真撮影に関してのみ、特定の専門スタッフに依頼する形(アウトソーシング)をとっています。

※2: 文章や写真をインターネットで閲覧できる形式にすることをコーディングと言い、それらの作業をする人を一般的にマークアップエンジニアと呼びます。